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「ツケ払い」のツケは誰が払うのか

2017年5月8日 債務整理・過払い金

ゴールデンウィークも終わり、出費を抑えるために通販サイトを利用されている方も多いのではないでしょうか。通販サイトの進化により、ネットショッピングは身近で便利なものとなりました。
しかしその一方で、いくつかの問題点が指摘されています。そこで今回は、テレビCMでも注目を集めている「ツケ払い」サービスについて取り上げたいと思います。
 

「ツケ払い」サービスとは

若者向けファッション通販サイト「ZOZOTOWN」は、2016年11月から「ツケ払い」のサービスのサービスを開始しました。
一定の審査を経ることにより、累計5万4000円の範囲内で支払いを2か月先に延ばすことが可能です。支払いは、注文日から2か月以内に、コンビニエンスストアなどで行います。
 

「ツケ払い」とクレジットカード決済の違いは

支払を2か月先延ばしにできる「ツケ払い」サービス。クレジットカード決済との違いはどこにあるのでしょうか。
 
①審査(与信判断)の甘さ
クレジットカードの場合、カード作成時に必ず審査が行われます。年齢、職業、年収、資産状況などについて、聞き取りや資料提出が求められます。審査の結果、利用限度額が低く設定されたり、そもそもカードの利用を断られたりすることもあります。2か月以内の一括後払いである「ツケ払い」サービスの場合、クレジット関連法令(貸金業法、割賦販売法など)による規制を受けない結果、一定の購入実績があれば、厳格な審査を経ずに商品を手にすることが可能です。
 
②未成年者による購入の容易さ
未成年者がクレジットカードを作る場合、親権者の同意が必要です。審査の際には、同意書や親権者の収入を証明する資料の提出が求められることがあります。
「ツケ払い」サービスの場合、厳格な審査・確認は行われません。親権者(法定代理人)の同意なしになされた契約は、取消し可能というのが民法上の原則(第5条参照)ですので、商品受け取り後にトラブルとなる可能性があります。
※ 保護者が肩代わりするケースが増えてきたためか、運営会社(株式会社スタートトゥデイ)は、2017年4月14日、保護者の同意の有無をチェックする機能を設ける方針を発表したようですが、その実効性には疑問が残ります。
 

多重債務(消費者金融問題)を生む危険性も

「2か月後でよいんだ。」という甘い考えから、収入に見合わない購買活動が行われる危険性があります。支払いが遅れれば当然、督促や裁判手続を利用した強制的な回収が行われます。
今後「ツケ払い」が様々シーンで多用されることになれば、多重債務の新たな温床となりかねません。その大きなツケを払うのもご利用者自身です。
しかも、「ZOZOTOWN」における「ツケ払い」による購入代金は、GMOペイメントサービス株式会社が肩代わりするため、購入者は、同社に代金を支払わなければならず、支払の催促なども同社から行われることになります。つまり、「ZOZOTOWN」は自ら未収金リスクを負うことなく、経済的に「ツケ」でしか購入できない層(クレジットカードの審査が通らないような経済状況にある人々が多く含まれると推測されます。)へと商品を販売することができるわけです。購入者の支払延滞や、ツケを支払うための借金、多重債務、経済的破たんがより深刻な問題となる前に、システムを見直す必要があるように思われます。
 
既に「ツケ払い」や債務でお困りの場合、未成年者による契約の取消権行使や債務整理の方法などで、弁護士が問題解決のお手伝いをすることができます。弁護士法人アドバンスは、債務整理やインターネットのトラブルにも積極的に取り組んでおり、多数の実績やノウハウを有しております。債務整理のご相談はすべて無料で承っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。


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